社会SOCIAL
基本的な考え方
ノーリツ鋼機グループが、No.1/Only1を創造し続け、社会に価値を提供し続けていくうえで、日々の業務にひたむきに取り組み、より良い社会の発展に貢献しようと努める従業員の存在こそ最大の原動力であり、業界・市場における競争優位性の源泉です。当社グループでは、マテリアリティの一つとして、「一人ひとりの多様な価値観を尊重し、すべての人材が未来志向で活躍できる職場基盤の構築」を掲げ、人的資本の最大化に取り組んでいます。
具体的な施策としては、「安全で健康な職場環境の整備」、「グループを牽引する未来志向で優秀な人材を育てるための環境整備」、「多様な価値観の尊重と柔軟な働き方の推進」の3つに整理し、KPIを設定して取り組みの進捗を可視化するとともに、課題認識を共有し、改善を図っています。こうした当社グループの人的資本マネジメントにおいて、持株会社であるノーリツ鋼機は、マテリアリティをベースとしたグループ共通の方針、計画及び施策を策定し、グループ各社への周知と実行支援、さらにはモニタリングを実行しています。グループ中核3社は個別に、自社の価値創造と中長期の成長戦略に寄与する人材を採用・育成し、人的基盤の拡充に努めています。
キャリアに関する価値観が多様化し、これまで以上に人材の流動化が進んでいます。また、高水準の技術を有する人材等、希少なスキルや経験を持つ人材の獲得競争も激化しています。このような社会構造下において、企業としての魅力や個々人が成長意欲を維持し続けられる人的資本マネジメントの実行がますます重要となってくることを認識し、スピード感を持ってマテリアリティに対応していきます。
人材の採用と育成
当社グループにとって、優秀な人材を確保し、その活躍を支援することは、最も重要な経営テーマの一つです。新卒・中途採用を問わず、高い意欲と自主性を持った人材を積極採用し、教育機会の適切な提供や公正な評価と処遇で、グループの持続的発展を担う人材の育成・輩出に努めています。
2023年は、年間研修受講時間の拡充とともに、研修メニューの充実化に取り組みました。
項目 | 単位 | テイボー | AlphaTheta | JLab | ノーリツ鋼機 | 全社 | 2023年 グループ目標 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1人当たり研修時間(2023年) | 時間/年 | 18.8 | 15.5 | 10.8 | 69.7 | 18.0 | 22.4 |
また、グループ全体で目標化している上記研修時間のほかに、各事業会社においては、それぞれの事業に特化した技術や専門性の継承・向上を目的とした研修を行っています。
職場づくり
当社グループのビジネスはグローバルに展開されています。グループが、No.1/Only1の事業を創出し続け、さらなる成長を目指すためには、ともに働く人材の属性(国籍、文化、信条等)の多様な在り方の理解が必須です。私たちは、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包摂性)が、マテリアリティである「一人ひとりの多様な価値観を尊重し、すべての人材が未来志向で活躍できる職場基盤の構築」の推進と密接に関わる要素と捉え、積極的に取り組みを進めています。
多様で柔軟な働き方の推進
2023年は、「多様で柔軟な働き方の推進」の進捗を可視化するとともに、課題を特定すべく、2022年に引き続き、有給休暇取得率、テレワーク実施率、育児休業取得率等の7項目をモニタリング対象に設定しました。モニタリング結果から抽出した課題については、2024年にグループ全体で重点的に対応を進めていきます。
安全で健康な職場環境の整備
「健康経営」については、グループ統一方針のもと、従業員の健康維持・増進と、安心して働くことができる安全で健全な職場環境づくりを推進しています。また、自社の製造拠点を有するテイボーでは、安全衛生委員会を組織し、労働災害ゼロを目標として定期的な巡視活動や週次で安全意識向上活動を実施する等、安全な職場環境の整備に努めています。2023年に発生した労働災害に対しては、速やかに再発防止策を講じると同時に、教育の徹底を図っています。