TO OUR SHAREHOLDERS

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
ここに当社グループ第70期中間期(2024年1月1日から2024年6月30日まで)の事業の概況につきましてご報告申しあげます。

代表取締役CEO
サイン_岩切隆吉

2024年上半期の連結業績レビューについて

2024年12月期中間期(以下、「当上半期」)の業績は、「音響機器関連」事業の成長に円安効果が加わり、好調に推移しました。2024年5月10日の第1四半期決算発表時に上方修正を公表しましたが、結果的にそれを上回る増収増益となりました。
「部品・材料」事業は、前年同期並みの推移となった一方で、「音響機器関連」事業が想定以上に好調だったため、連結売上収益は前年同期比29.3%増の527億63百万円となりました。
なお、連結子会社であった株式会社プリメディカの株式譲渡手続きを2024年5月31日付で完了しましたので、当上半期より、従来の「部品・材料」、「音響機器関連」、「その他」という報告セグメントから、「その他」セグメントを廃止しました。プリメディカの株式売却益を利益に反映したこともあり、中間利益につきましては、前年同期比157.8%増の114億84百万円となりました。

中期経営計画の方針に基づく重要施策

「部品・材料」事業のテイボーは、コスメ分野の停滞が続いておりますが、海外拡販の強化を図るとともに、より無駄がなく効率的な生産活動を行うことにより収益の拡大と安定化を図ってまいります。成長分野であるMIM事業は、新規顧客やパートナーの開拓を強化し、グローバル市場への本格的な参入につなげたいと考えております。
「音響機器関連」事業のAlphaThetaは、事業拡大とブランド強化の一環として、2023年12月、アカウントやサポートなどのサービス名称を従来の「Pioneer DJ」から「AlphaTheta」に変更するとともに、2024年1月には「AlphaTheta」ブランドから新製品を発表しました。これまで培ってきた技術力やブランドの強みを高めるとともに、新興市場の開拓にも注力してまいります。
なお、Serato Audio Research Limitedの株式取得につきまして、取得手続きの中止を決断しましたが、AlphaThetaとSeratoとの良好なパートナーシップは変わらず、今後とも、ソフトウエア等、成長領域への投資を強化してまいります。
「音響機器関連」事業のJLabは、原価率低減の取り組みに加え、品質改善や在庫管理の強化などを進めたことで、総売上高の伸長にも関わらず、返品額が減少しており、これが収益性の改善につながっています。多様なラインナップを強みに米国市場でのさらなるシェアアップにチャレンジする一方で、米国市場で獲得した信頼と製品開発・提供力をもって、米国以外の市場における販売を強化してまいります。
「No.1/Only1を創造し続ける事業グループ」というビジョンの実現に向けて、グループ各社が一丸となり、革新性の高い新規事業・製品開発に成長投資を実行し、成長可能性の最大化を追求いたします。
株主の皆さまには、当社グループを引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。

2024年9月